徹底して山形に密着したフリーペーパー

寒冷仕込み 山形の新酒作り始まる

2006年11月24日
 本格的な冬の到来を前に全国有数の酒どころである山形の各地で日本酒の仕込みが本格化、山形市八日町の男山酒造では杜氏(とうじ)以下14人の蔵人(くらびと)たちが「櫂(かい)入れ」と呼ばれるかくはん作業に精を出している。
寒冷仕込み 山形の新酒作り始まる
 工場長の丹羽英夫さんは「この時期は新米がそろい、農業に従事していた蔵人たちもそろう。微生物や雑菌の繁殖が少なくなる冬場の季節が、昔から酒造りの絶好のタイミング」と話す。
 仕込みは、高さ2メートル、直径2メートルのタンクを使い、原料の酵母や麹(こうじ)、蒸した酒米、水を混ぜ合わせる。一度に済ませず、4日間で3度行うため「三段仕込み」と呼ばれる。
 「日本酒は生き物で、数字や機械では表せない」と語るのは杜氏の高橋信一さん。愛情込めた櫂入れでガス抜きや温度調節を図り、酵母が元気に働く状態を作り出す。
 男山酒造の今年の新酒第一号となる「純米原酒 無濾過本生」は、12月10日以降に数量限定で出荷予定。