山形県消費生活団体連絡協議会 会長 松岡 由美子 氏
小さな運動、大きなうねりへ――
──会長に就任されるまでのいきさつは?
ボランティア暦20年
「東京出身ですが、1969年(昭和44 年)に造り酒屋の嫁として村山市に来て、子育てが一段落した20年ほど前から地域のボランティア活動を始めました。最初に取り組んだのが悪徳商法の撲滅キャンペーンでした」
「その後、山形の母なる川である最上川の汚染が徐々に深刻化していることに気づきました。カエルを主人公に私たち人間が環境問題に直視しなければいけないことを訴えた紙芝居を作成して、全国的な話題を呼んだことも。そんな活動を続けているうち、5年前に大役が回ってきてしまいました(笑)」
――特集でも取り上げたのですが、レジ袋の有料化は必要ですか?
レジ袋有料化を推進
「必要だと思います。ポイント制を導入してマイバッグ化を推進しているスーパーもありますが、目に見えた効果はあがっていません。有料化で先行した仙台市では確実にマイバッグ比率は上がっており、今年で20周年を迎える協議会の最重要テーマとしてレジ袋有料化に取り組んでいくつもりです」
「そのために県内の6000人を対象にしたアンケートでも、69 %が有料化に賛成でした。山形の人って、環境に対する意識は高いと思う。ただ、それを次の行動に移す段になると山形の人は消極的なんですね。私たち消費者団体や、スーパー各社、県が三位一体になって大きな運動へと盛り上げていきたい」
――レジ袋、悪者ですか?
景観保全の狙いも
「温暖化の原因だけじゃないのよ。地元で揶揄(やゆ)されてるんだけど、『季節はずれの七夕』って、ご存知?」
――寡聞にして知りません(苦笑)
「最上川って、たびたび増水するんだけど、水が引いた後に川べりの木々にレジ袋があちこち引っかかってるの。これが母なる川の景観を著しく損なっていて、ホントに諸悪の根元だって思っちゃう(笑)」
――ボクも山形の人って環境に限らず意識は高いと思うんですけど、その上を狙わないですよね。
まずは行動から
「俗な表現をすればハングリー精神がないというか、進んで何かをするという気概には乏しいような気がします。それだけにマイバッグ運動の難しさも感じていますが、小さなことから始めていかないと、大きな問題の解決にはならないですからね」
