徹底して山形に密着したフリーペーパー

山形新幹線のカリスマ販売員 茂木 久美子 さん

2009年3月13日
茂木 久美子(もき・くみこ) 1980年(昭和55年)天童市生まれ。98年に山形城北高校卒業後、日本レストランエンタプライズ(NRE)入社。山形新幹線「つばさ」の車内販売で1人1日平均の売上高8万円に対し50万円の記録を持つ。NREの全1300人の販売員の中で3人しかいないチーフインストラクターを務め、後輩の指導にもあたる。29歳。
山形新幹線のカリスマ販売員 茂木 久美子 さん

3時間半の旅
   一期一会の気持ちで ——

——テレビや雑誌で紹介されたり、各地で講演したりと全国区の人なんですね。

全国から講演依頼

 「取り上げていただくようになったのはチーフインストラクターになった2年前から。テレビの取材を最初に受けた時は緊張して舞い上がっちゃって。講演もほんの1年前までは自信がなかったんですけど」
 「そのうちに結局は自分を素直に出せばいいんだと気がついて、じゃあ社内販売と同じじゃないかと。それで気が楽になって自信もついて、今では『茂木ワールド』なんて言われています(笑)」

決め技は「釣り銭」

——それにしても他人の7倍も売るって凄い!
 「つばさの東京—新庄間は約3時間半。この間、ワゴンを押すのは普通だと3往復ですが、私は7往復します。『売り切るんだ』っていう気持ちを持ち続けて、最後の最後まであきらめない」
 「往復回数を増やすテクニックとしては、釣り銭を早くお渡しすること。お客様ごとの釣り銭の額を予想して、ポケットの中の小銭を指の感覚で選び出します。お札をもらうと同時に釣り銭をお渡しすることでスピードアップにつなげてます」

コミュニケーションも重要

——見たいなあ、その目にもとまらぬ早業。
 「お客様とのコミュニケーションも大切。販売の時だけじゃなくてトイレの場所とか時間とか、何でも話かけてもらえる雰囲気づくりを心がけてます」
 「私、昔から方言がコンプレックスだったんですが、この仕事を始めてから方言がすごく役に立ってます。あとコギャルやってて、ぜんぜん優等生じゃなかったんですよ」

——コギャルって、例の顔の黒い?
 「さすがに肌に悪いんでガングロは卒業ですけど、今でも休日とか仕事離れるとアゲジョーですよ、アゲジョー(笑)」

——何なの、そのアゲジョーって?
※キャバクラ嬢のような派手なファッションを指す「age(アゲ)嬢」の説明をしてくれる。

人材育成、山本元帥の域に

——でも若い人の指導とかもするんでしょ。
 「人材育成のコツはまず手本を見せること。次にやらせてみて誉めること。そして目標を上げていくことですね」

——……。山本イソロクって人がまさに同じような名言を残してるんだけど、知ってる?
 「知りません」

——アゲ嬢にして元帥の域に達しちゃってるわけだ(苦笑)