徹底して山形に密着したフリーペーパー

荘内銀行 頭取 國井 英夫 氏

2009年1月23日
國井 英夫(くにい・ひでお) 1950年(昭和25年)旧余目町(現在の庄内町)生まれ。鶴岡南高から明治大学農学部に進み、74年に卒業後、荘内銀行入行。業務開発部長、総合企画部長などを経て99年取締役。2002年常務、03年専務、同代表取締役専務、08年6月から現職。趣味は畑づくりで、羽黒町の広大な土地を農家から借りて休日はだだちゃ豆、ピーマン、ナスなどの栽培に汗を流す。58歳。
荘内銀行 頭取 國井 英夫 氏

地域金融機関の役割
   今こそ問われる時
——

——頭取就任早々、リーマン・ブラザーズの破綻、株安、円高と、未曾有(みぞう)の難局が続きますね。
 
県内景況、著しく悪化

 「正直、大変な時期に(頭取を)引き受けてしまったかなと(苦笑)。世界中が『100年に1度の経済危機』に襲われていますが、ここ山形でも昨年秋以降、製造業を中心に景況が著しく悪化している。この経済危機は容易には解消しないでしょう」
 「それだけに、こういう時こそ地域金融機関が地域を支え、地元に貢献しなければならないと痛感しています。地域とともに知恵を絞り、汗を流し、必要な資金を提供する。これは地域金融機関本来の役割です」
 「個人的には逆風下でのスタートになったので緊張感が持続できているという感じもあります。それに『平時』なら私なんかの出番はなかったんじゃないかな(笑)」
 
町田路線は継承

——荘内銀はみずほ銀行出身の頭取が続いてましたけど、町田睿前頭取は自分が育てた生え抜きに大政奉還するのが美学だったんだと思いますよ。
 「企画部門を担当して町田前頭取とは長くかかわってきて、考え方は十分に分かっているつもりです。その町田路線は継承します。地域貢献はその代表ですが、投資信託や保険といった新分野にも引き続き力を入れていきます。株安で目先は足踏みが予想されますが、基本的に『貯蓄から投資』への流れは変わらないとみています」
——北都銀行(秋田市)との経営統合も控えています。
 
経営統合、半年前倒し

 「地方銀行による県境を越えた広域の金融グループが誕生するのは東北では初めて。主導権争いをするのではなく、切磋琢磨(せっさたくま)しながらお互いの強みを伸ばしていきたい。経営統合のメリットを早めに出すために、当初は来年4月としていた統合の時期を今年10月に前倒ししたいと思っています」
——荘内銀は委員会設置会社に移行して、やや分かりづらい組織になりましたよね。
 
専務以上では最年少

 「私が頭取として銀行経営を担当し、里村正治前副頭取が会長として北都銀との統合にあたる。町田前頭取は取締役会議長としてそれぞれを監督します」
——お2人とも國井サンよりずっと年上ですよね。
 「ほかにも副頭取のほか4人の専務がいますが、私が最年少です」
——うわ~、やりにくそうだな。
 「そんなことはありません、と言っておきましょう(苦笑)」