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(11)明善寺(山形市七日町5ー9ー3)

2008年3月14日
 山形市本町2の東北電力山形支店の角地から東に二つ目の道路を北の方向に歩くと、右手に時代劇に登場するような奥深い寺院の参道と門が見えてきます。
(11)明善寺(山形市七日町5ー9ー3)

 門をくぐると正面に現れる本堂は普通の仏閣の外観とはかなり異なり、和風の木造建築でありながら不思議にも南アジアの寺院のようなムードを放っています。

 それもそのはずで、左右に塔楼が配置され、本堂の大屋根も斜面が左右に流れている建築様式は日本の寺院としては異例です。向かって左の塔楼が鐘楼、右が太鼓楼です。

 設計は日本近代建築の重鎮である米沢市出身の伊東忠太博士で、主な作品としては東京の築地本願寺や京都の平安神宮などがあるほか、中国山西省の雲崗石窟寺院の調査でも知られています。

 築地本願寺は石造りですが、異国風の外観や左右対称の造りは明善寺と同様で、同一設計者の作品であることを改めて実感できます。

 明善寺は江戸時代前期からの歴史がありますが、現在のユニークな外観の本堂及び2つの塔楼は1934年(昭和9年)の建造で、平成14年に国の登録文化財になりました。

(山形歴史たてもの研究会/小林和彦さん)

■明善寺(山形市七日町5ー9ー3)